今年も10月11日午後、長野県公衆衛生専門学校伊那校 歯科衛生士科2年生の”模擬患者実習症例研究発表会”の助言者として伊那まで足を運びました。
当院の赤羽歯科衛生士、一柳歯科衛生士も同じくコメンテーターとして学生諸君の発表に対してアドバイスや意見を述べさせて頂きました。
この光栄な助言者という役を何回務めさせて頂いたでしょうか?伊那までの高速道中、そんな話を赤羽衛生士と記憶をたよりに話をしていきましたが、もうすぐ10回くらいなのかな?という事で、月日の経つ早さをここでも感じております。
 さて、今年も学生諸君の発表はきちんとまとめられておりまして、改めて感心した次第です。
この症例研究発表会は、各自、父上あるいは母上を模擬患者として来校して頂き、口腔内の状況の診査、写真撮影、X線撮影、唾液緩衝検査等の情報を得た後、症状にあわせた指導計画を立案しブラッシング指導、PMTC(Proffesional Mechanical Tooth Cleaning) 等の予防処置、歯石除去等の保健指導を行います。回数は4回。その貴重な実習から得られた内容を自らまとめプレゼンテーションします。まとめるにあたっては夏休みも返上して、、という先生方のご指導もさることながら初めてのプレゼンテーションに向けての努力は毎年、並大抵の事ではないようです。
人前で、自分の症例をプレゼンテーションするという事は、やった者にしか分かりません。それは緊張とストレスのたまる作業です。みんなよくやりました。ご苦労様でした。
何人かの学生のご両親も発表会を見にいらしていましたが、感無量だった事と思います。
会場におられた、あるお父さんに「お嬢さんの指導でブラッシングした感想は如何でしたか?」とお聞きしたら「ブラシの当て方や使い方でこんなに歯肉が変化するってびっくりでした」とニコニコして答えて下さいました。「お嬢さんの選ばれた歯科衛生士という道は人のためになる貴重な仕事です。これからもお応援してあげて下さいね」と暖かい会話ができました。
 さて、余談になります。この助言を始めた頃の模擬患者さんの年齢は自分より年長でしたが、最近確実に同年代か年下になってきました。致し方ないとは思いますがそれでも42歳の若いお母さんの顔写真が出て来た時には複雑なものがありました。光陰矢の如し!時間は本当に意地悪なほど確実に過ぎていきます。まあそれは置いておくとして、、、
来年春に国家試験を受け彼女たちは新しい歯科衛生士として社会に旅立っていきます。歯科はこれから高齢者医療は勿論、口腔疾患の予防、等で活躍していく場面が必ずや広がっていく筈です。その場面で歯科衛生士の役割は確実に大きくなる事でしょう。だから
頑張れ!歯科衛生士の卵たち!
なのです。当院のスタッフもこの発表で又力を貰いました。負けないように頑張ります。