87.でカストラートという去勢した男声の高音の話題を取り上げましたが、現在にはカウンターテノールという人たちがいます。裏声、ファルセット(この違いはいったいなんだといわれてもよく分かりませんが、、)を使って男性でありながら女声のアルト、メゾソプラノの音域の声を出します。映画「もののけ姫」で米良美一さんがテーマを見事に歌い上げたのは記憶に新しいですね。(自慢ではありませんが私杉山もこの「もののけ姫」をカラオケの得意のレパートリーにしております。歯科医師会の旅行で伊豆に行った時なんと機械採点でボトル1本稼いだ事もあります!)オペラでもテノールのいわゆる”張る”歌には観客から拍手喝采が送られます。クラシックファンに愛された永遠のテノール、パバロッティはつい先日亡くなりましたが、彼の持ち歌のイタリア・トリノ五輪の開会式で見事に聞かせましたねー、オペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」。最高音はH(シ)だったかな?この辺に来るとプロでも体調を良くしないとコンスタントというわけにはいかなくなります。パバロッティはC(ド)まで軽々出しましたのでやはり凄いテノールです。(彼はKING OF HI-C キングオブハイC と呼ばれています)ピアノがあったら弾いて音を出してみて下さい。とんでもない高音という事がお分かりになると思います。今、内緒ですが声楽のレッスンでこの曲を頂き悪戦苦闘中です。閑話休題。
このCDに収録されている曲の数々はルネッサンス時代の名曲ばかり。
・三羽のカラス
・ああ、ああ
・恋人に林檎をあげよう   
・見よ、この不思議 
・わが涙よ,あふれよ
・オンブラ・マイ・フ
などダウランドの名曲,ヘンデルのアリア,など耳に優しい名曲の数々をアンドレアス・ショルが美しいカウンターテノールで聞かせます。癒される事間違いありません。伴奏はアンドレアス・マルティンのリュート!と来ればいう事ありません。
harmonia mundi KHM 100027