ヘルムート・ヴァルヒャを紹介致します。いつかこの日が来ないものかと思っていたのですが、、ただこのCD、洋もので説明が英語、ドイツ語なのです。フランス語だったら良かったのですが、、jokeです。大変申し訳ありませんがWIKIから転用させて頂いちゃいます。Helmut Walcha(1907年10月27日 ライプツィヒ – 1991年8月11日 フランクフルト・アム・マイン)は旧西ドイツのチェンバロ奏者・オルガン奏者。オランダとドイツのバロック音楽を専門として、とりわけヨハン・ゼバスティアン・バッハのオルガン曲を2度(すなわち1947年-1952年のモノラル録音と、1956年-1970年のステレオ録音)全曲録音したことで名高い。なかでも、ドイツ・グラモフォンのステレオ録音による12枚組のCD全集(2001年秋発売)は、最新技術を用いて音像の修正が加えられ、廉価になったこともあり、好楽家必携の音源となっている。その後、モノラル録音も更に安価な価格で再販された。
ヴァルヒャは幼い頃に天然痘に罹った結果(または種痘の副作用の結果)、視力を奪われ、16歳までに完全に失明した。そのため、少年時代は母親によって、結婚してからは夫人によって、左右の手(と、オルガンの場合は足鍵盤)のパートをそれぞれ別個に演奏してもらい、それぞれを絶対音感によってしっかり記憶に焼き付けてから一つの楽曲へとまとめ上げたという。バッハの鍵盤作品は40歳頃までに異稿まで暗記したらしい。
ヴァルヒャの演奏は当時、新たな規範的演奏とみなされた。のちに古楽器による演奏が全盛時代を迎えても、彼に取って代わる演奏はいまだ現れていないと評価する者も多い。それは以下の理由による。
・利用可能なバロック・オルガンの探求。当時ヴァルヒャは近代的なシンフォニック・オルガンを使用していたが、バッハ・オルガン作品全集録音には最も状態の良いバロック・オルガンを2台使用した(アルクマールの聖ローレンス教会のオルガンと、ストラスブールのサン・ピエール・ル・ジューヌ教会のオルガン)。
・声部進行が容易に聴き分けられるような鮮やかなレジストレーション(注意深く選択されたストップの組み合わせは、けっして公表しなかった)。
・足鍵盤の演奏技巧と鍵盤の演奏技巧。聴き終わってからも、バランスの取れた、完成された音の印象が残る。
・精神的な音楽観。盲人の内面的な想像力については文字による記録が多く残されてはいるが、ヴァルヒャの録音ほどそのことを雄弁かつ感動的に訴えかけるものはないだろう。ヴァルヒャの録音は、彼の人間性や音楽ばかりか、その精神力の実例でもあるからである。
ヴァルヒャのバッハ演奏はポリフォニックな旋律線を一本一本、くっきりと際立たせて聴き手に聴かせる。不要なストップ増強による大音響で各旋律線を混濁させることなく、バッハの音楽のもつドラマ性そのものを、壮大な建築を思わせる天才的な構成観をもって再現する。その演奏はつねに各声部があざやかに聴き取れる。
ヴァルヒャはオルガン曲の作曲家でもあり、自作のコラール前奏曲をペータース社から4巻、出版している。また、ほかの作曲家の管弦楽作品をオルガン独奏用に編曲、出版もしている。
フランクフルト音楽大学でオルガンと作曲の教授を務め、自ら模範演奏を行なった。ほかにヴァルヒャの音楽研究上の貢献として、バッハ未完の遺作《フーガの技法》の「最終フーガ」を補筆・完成させる試みが挙げられる(上記出版譜にふくまれている)。
ヴァルヒャは、フルブライト奨学金を得てドイツに留学したアメリカ人オルガニストを数多く育成した。なかでも、ロバート・アンダーソン、マーガレット・ディッキンソン、メルヴィン・ディッキンソン、デイヴィッド・マルベリーらは、アメリカの国内外で教師や演奏家・研究者として活躍している。
「バッハの音楽は宇宙へと目を開いてくれます。ひとたびバッハ体験をすれば、この世の生にはなにがしかの意味があることに気づきます」。
とまあ、WIKIを全面転用してしまいましたが、それだけ凄いオルガニストということになります。ヴァルヒャのバッハをお楽しみください!!
DEUTSCHE GRAMMOPHONE 453 064-2