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現時点でリリースされている「オルガンの銘器を訪ねて」を3枚一度にご紹介しよう。
1 CASALS HALL カザルスホール(写真1)
2 ASAGAYA CHURCH 阿佐ヶ谷教会(写真2)
3 NAGOYA GAKUIN UNIVERSITY CHAPEL 名古屋学院大学チャペル(写真3)
例によって、武久さんのライナーノートより序文の抜粋をご紹介する。
オルガンは一般的な意味での古楽器ではない。実際古いオルガンの修復によって培われた技術と知識を駆使して意欲的な新オルガンがこれまたあちこちで生み出されつつあるが、その際種々のレベル、様々な程度に、コンピューターを含む現代的テクノロジーが併用され組み合わされることがしばしばなのである。オルガンは今もなお<発展>し続けているのだと言われる所以がここにある。特にカナダを含む北米では、この新オルガン建造の活動に目を見張らせるものがある。ルネッサンスから現代に到る様々なスタイルを導入した画期的なオルガンの製作に質の高い技術と充分な経済的支援が投ぜられているのである。
そして日本でもここ数年、オルガン建造ラッシュとも言うべき現象を見ている。そのレベルも欧米に対して決して見劣りするものではない。オルガンが設置される場所がまた多彩である。大小の教会やホール、美術館のギャラリーや学校の集会施設、個人の住宅など、あっと驚くような場所にオルガンが、という光景も珍しくない。これらの中から、特徴的なオルガン、印象に残ったオルガン、私にとっての<銘器>を訪ねて順々に録音していこうというのが本CDシリーズの趣旨である。子供の頃からオルガンとオルガン音楽の虜であった私にとって、これは正に血沸き肉踊る企画に違いない。
というCDなのです。