秋の歯の衛生週間とも言える”いい歯の日”(11月8日)前後には,校医、園医をしている小学校や保育園に出かけて講話や健診をします。本年度は、長野県歯科医師会の地域保健部員を拝命(任期3年)しましたので更に、「医院から」でご紹介しました通り、学校歯科保健大会に参加したり保健所での講話があったりで休診にしての出動が多くありました。加えて、あひるの会の演奏会や院内旅行、チェロ教室の発表会等、歯科以外の予定もすべてこの11月に消化したものですから結構疲れています。お疲れモードの時に皆さんはどうやって発散しているのでしょうか?僕の場合、自宅にいてゆっくりするというのが1番のようです。その時に気に入った音楽が流れていれば最高です。今のようなちょっと疲れモードの時にはやはり小編成のアンサンブルが1番でしょう。今回ご紹介するCDのプレイヤーは,ムジカ・アンティクヮ・ケルン(MAK)と言っていわゆる古楽器(ピリオド楽器)を使用して演奏するグループです。本来の(当時の)スタイルによる演奏をめざしています。レオンハルト、アーノンクールと並ぶ古楽界の重鎮、ラインハルト・ゲーベル(バイオリン)が中心となって1973年に創設されました。今年の10月にMAKを率いて来日の予定で、楽しみにしていたのですがゲーベルさんの左手が演奏できないくらいのトラブルを抱えてしまい急遽来日中止!ファンとしては非常に心配なところです。早く良くなって演奏活動が再開されることを祈っています。このCDは、彼らの1977,1980年の録音です。とりあげている作曲家は
ロバート・ヴァレンタイン ROBERT VALENTINE(1680~1735)
ドメニコ・サッリ DOMENICO SARRI(1679~1744)
アントニオ・ヴィヴァルディ ANTONIO VIVALDI(1678~1741)
使用されている楽器はブロックフレーテ(ドイツ語でリコーダーのことです.ちなみにフランス語ではフリュート・ア・ベック、イタリア語ではフラウト・ドルチェといいます)と呼ばれる縦笛です。ヴィヴァルディの曲ではフラウト・トラヴェルソ(フルートの前身の横笛)が使用されています。どちらも柔らかな疲れた心を解きほぐす、そんな音色なのです。疲れた時にきっとジワーッと心にしみ込んで行く筈です。
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