12. でルクレールのCDは一枚ご紹介しました。ルクレールについてはそちらをご参照ください。67歳で何者かに刺殺されるという運命を背負った作曲家、ルクレールはその音楽とは裏腹に気難しく怒りっぽく移り気で、協調性に乏しく人間嫌いであったそうです。音楽には人柄が現れると言います。こんなすてきな音楽を書ける人が、、、ほんとかなと思いながら聞いています。まあどんな人であっても今となってはどうでも良いことなのですが。
 このCDへのコメントについては、演奏者中心にいこうと思います。ヴァイオリンのソロを引いている寺神戸亮さんは1961年生まれ、桐朋学園音楽科にて学び1983年、日本音楽コンクールにて第3位となり、翌年から東京フィルハーモニーでコンサートマスターを努めました。また、桐朋時代からオリジナル楽器演奏に興味を示し1982年に有田正広さん(この人もまた特集したい方なのですが、、いずれ、日本を代表するフラウトトラベルソ奏者です)とコンセール・スピリチュアルを結成、バロック・ヴァイオリン奏者としても活動を始めました。1986年、オランダ デン・ハーグ音楽院に留学、シギスヴァルト・クイケン(クイケン兄弟の次男)に師事し彼の主催するラ・プティット・バンドのコンサートマスターを努め、国内ではバッハ・コレギウム・ジャパンのコンサートマスターを努め、超多忙の演奏活動をされている方である。その寺神戸さんのソロデビューCDがこれなのであります!!ぱちぱちぱち。脇を固めている演奏者がまたすごい!クラブサン(チェンバロ)は1983年ブルージュ国際チェンバロコンクール優勝のクリストフ・ルセ!バロックチェロは今までもこのブログに何度も登場した鈴木秀美さん、ヴィオラ・ダ・ガンバは上村かおりさん。(上野学園音楽大学にてヴィオラ・ダ・ガンバ専攻。1983年、同大学を首席で卒業後、ベルギーのブリュッセル音楽院に留学。ヴィオラ・ダ・ガンバをヴィーラント・クイケン氏に師事。1987年に栄誉賞付きハイディプロマを得て同音学院を卒業。クイケン氏には高い評価を受け、ガンバ・デュオ、ガンバ・コンソートなどで数多く共演している。87年にバロック・ヴァイオリンの寺神戸亮、チェンバロのクリストフ・ルセ(現在はシーべ・ヘンストラ)らにより「トウキョウ・バロック・トリオ」を結成。ヨーロッパ各地で盛んな演奏活動を展開しており、日本にも度々来日し全国各地で好評を博している。HPより一部転用)このメンバーでルクレールの甘美な旋律が甦ります。いやされます!
ルクレールが気難しいって本当なんだろうか?と思わずにはいられないくらい甘い音楽の集まりです。
 ジャケット表紙はデンオンのAliareシリーズなので有本利夫さんの絵です。
全部集めたら良いコレクションになるだろうなと思いながらコツコツ集めていこうと思っています。
COCO-70551