8月に入って毎日暑い日が続きます。信州松本でこんな調子ですから、名古屋や京都の暑さは桁違いでしょうね.(名古屋は学生時代に過ごした街です。冷蔵庫に頭入れて寝た覚えがあります)さて、暑い夏ですが、ここ松本は知る人ぞ知る!サイトウキネンフェスティバルの本拠地なのです。SKFと略させていただきますが、世界的指揮者小澤征爾氏が音楽監督を務める音楽祭です。小澤さんがこのフェスティバルを始めた時のコメントと、紹介文です。
「サイトウ・キネン・オーケストラは齋藤秀雄先生から預かった、とても大事な宝物です。
齋藤先生が日本に西洋音楽の種を蒔き、育ててくれたおかげで、今の私があることは言うまでもありませんし、オーケストラのみんなも私と同じことを、それぞれ感じていることと思います。サイトウ・キネン・オーケストラとはそういうオーケストラです。
齋藤先生がやろうとしたことを、私たちなりのやり方で引き継ぐために、サイトウ・キネン・オーケストラは日本に腰を据えて音楽祭を開くことにしました。–それが、この“サイトウ・キネン・フェスティバル松本”です…」と、小澤征爾は1992年第1回目のプログラムにフェスティバル総監督としてのあいさつを記しています。
1992年9月、日本アルプスの麓にある山岳都市松本で誕生したこのフェスティバルは、常に、小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラが母体となり、オーケストラコンサートとオペラの2本の柱で形成されています。
サイトウ・キネン・オーケストラは、1984年、世界各地に散る同門の志が、恩師齋藤秀雄先生没後10年に集い、メモリアルコンサートを開いたことから生まれた、世界に類をみないオーケストラです。
その後、世界各国からの招待を受け、ツアーを開催する度に、その手ごたえは確かなものとなっていきました。
本場西欧でのその手応えは「日本人としていつの日か、日本から本場西欧に向かって西洋音楽を発信する」という、いままででは考えられなかった大チャレンジヘの夢へと発展したのです。
“サイトウ・キネン・オーケストラが責任をもって開催する音楽祭–サイトウ・キネン・フェスティバル松本”は、そういう音楽祭です。

松本に住んでいる者として、又クラシックファンとしてもSKFがここ松本で開催されることは本当に誇りに思っています。今年も来週から室内楽を始めオーケストラ(マーラー5番交響曲、ショスタコビッチ5番交響曲)、残念ながらオペラ公演はありませんがメンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」、内田光子さんのピアノリサイタル等々、見逃せないコンサートが用意されています。チケットを入手するのが大変なのですが一晩テントで寝れば(発売日の前夜からテントを張るのです、これも又風物詩になっています)聞きたいプログラムは手に入ります。
 1992年からですから今年で早いもので15回目!個人的には、家族4人で出た第9!息子が出演した99年ファウストの刧罰、歓迎パレード参加等々、我が家にも思い出をたくさん残してくれているフェスティバルです。今年も楽しみです。
 
 サイトウキネンフェスティバル