このCD紹介の自分で決めたルールは新しくても18世紀!ということでしたが,記念すべき10枚目はそのルールをあえて無視して、院長趣味を重視!の紹介をしたいと思います。
待合室のBGMの楽器ベスト3はリコーダー、チェロ、そしてギター(リュート)と思っています。この楽器の中で、ギターは特別な存在です。なぜならギターは小さなオーケストラと言われていて、1台の楽器で主旋律はもちろん伴奏までこなしてしまうのですからすごい楽器です!(CD紹介の1もリュートでした)
 さて、若かりし頃、巷ではフォークソングブーム真っ盛り、コンパや集会には何故かギターケースを持ち歩く輩が居て、吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫、、その他数えきれない楽曲をまねては仲間と歌っていたものです。ですから、ギターという楽器は我々の世代の人間にとっては非常に身近な楽器だったのです。今、フォークギターってほとんど見なくなりましたね.どこに行っちゃったんでしょう?キャンプファイアーを囲んで歌った岡林信康!ただただ懐かしい思い出です。ちょっと趣が違ってしまいました。この前振りからクラシックギターにどうやって行くんだ?という感じですが、栄えある10枚目は、ギタリストの村治佳織さんです。作曲家ではなくプレイヤーからの初の紹介です!
プロフィールをご紹介すると、3歳で父上からギターの手ほどきを受け1992年に史上最年少(確か14歳か15歳と思います)で東京国際ギターコンクールに優勝した天才ギタリストです!
彼女を知ったのは恥ずかしながらデビューから大分経った彼女の5枚目のCD,の”CAVATINA”でした。ショップでふと見たアルバムのジャケットは緑の中でまっ白い開襟シャツを着てこちらに向いて立っている少女。非常にシンプルな印象!カラーなのにモノトーンを意識したような色使い!そして、、、、なんとなく試聴した第一曲目のSUNBURSTで、ぶっ飛んでしまったのです。その出会いはショッキングでした!!えっ?この娘が?ほんとに弾いてんの?
まだ聞いていない人は体験してみてください。ギャップというか、なんというか、、、その後、リリースされたほかのCDを即刻買い求めたのは言うまでもありません。輝くばかりの彼女の知的でそして叙情的な、且つ又情熱的な演奏に心奪われてしまいました。どのアルバムも構成がきちんとしていてメリハリがあってギターの魅力を特徴的に聞くことができます。
今や、大活躍の村治佳織!見逃せません!一枚はお手元に!という音楽家です。あまりこういう紹介はしてはいけないのでしょうが、彼女のアルバムを紹介しておきます。素晴らしい才能が花開くのを見ること、そしてその時代を共有できることはファンとして至福なのであります。アルバムジャケットも非常に奇麗です。
1st:「エスプレッシーヴォ」 1993.10 VICC-132
2nd:「グリーンスリーブス」 1995.1 VICC-159
3rd:「シンフォニア」    1996.7 VICC-186
4th:「パストラル」     1997.11 VICC-60034
5th:「カヴァティーナ」   1998.11 VICC-60104
6th:「アランフェス協奏曲」  2000.3 VICC-60154
7th:「レスプランドール」 2002.4 VICC-60292
8th:「エステーラ」ベスト盤   2004.2 VICC-60390
9th:「スペイン」       2005.10 VICC-60460