このCDは、ジャケットを見て、何故か上下向かい合った海老のシルエットとレーベルのBIS とチェロを弾いている鈴木秀美氏の名前を見て衝動買いしてしまったものです。レオナルド・レオ(1694~1744)なんて言う作曲家は知らないけれど、海老は寿司ねたで一番好物のネタだし、BISはスウェーデンのレーベルで、確か「バッハコレギウムジャパン」(鈴木氏のお兄様の鈴木雅明氏の率いるバッハだけじゃないけれどとんでもないレベルで音楽を聞かせてくれる演奏集団)のバッハのカンタータ全曲を録音しようとしている粋なレーベルだし、鈴木さんが弾いているのなら間違いはないだろうと言う軽い気持ちで購入してしまいました。これが実に良い!!作曲者のレオはバロック後期にナポリを中心として活躍した作曲家であり、指揮者、オルガン奏者、教師でもあったそうです。その楽曲は今ではほとんど顧みられなくなってしまっていたそうですが、最近の古楽器(Period楽器)復興の流れの中で見事に鈴木氏のチェロにより蘇ったのです。ナニナニ、レオはあのぺルゴレージの師匠だったって?!凄くない訳ないじゃん!です。指揮者の赤津眞言(まこと)氏の率いるファン・ヴァセナール(オランダ)のメンバーも名手揃い!オランダと言えば毎年8月に開かれるユトレヒト国際古楽フェスティバルに行ってみたいです。因みに、40の手習いで始めたチェロは練習不足で一向に上達しませんが、聞いているとその美しさ故、弾けるかも?いや弾いてみたいと思わずにはいられなくなる曲の数々です。
KKCC-2306(BIS-CD-1057)