栄えある最初のCDをどれにするのか、非常に迷いました。しかし、作曲者はバッハ(1685/1750)に決めていました。私も、間違いなく多くのクラシックファンと同じようにバッハの偉大さに酔いしれている一人だからです。合唱を子供のころから始め、いまだに歌っておりますが、かつてモテットBWV229「来ませ、イエスよ、来ませ」を実際歌ってからバッハへのその思いは深く、確実なものになりました。バッハに関してはこれからもたくさんのディスコグラフィーをご紹介することになろうかと思います。
歯科医院のBGM、各々の医院で考えて流されていると思うのですが、当院はほとんどクラシックです。それも、新しくても18世紀!という選曲をしています。これは院長の趣味からと考えていただいて間違いないのですが、とかく歯科医院という誰でも来たがらない場所が少しでも心休まる場所でありますようにという気持ちからでもあるのです。聞いていて、ただ美しい!(だけではないのですが)とにかく何も考えなくても流れているだけで癒される!そういう曲をご紹介したいと思っています。
 さて、SKF(サイトウキネンフェスティバル松本:小澤征爾氏が総監督を勤め、毎年夏に此処松本で行われる世界的なクラシック音楽のフェスティバル)に数回参加している今や世界のソプラノとなったバーバラ・ボニーが、2000年にロ短調ミサを歌いに来られた時のインタビューで「バッハは音楽をしている者にとって神に一番近い存在です」というコメントを残しましたが,基督者ではない私も納得してしまいました。
どうも、バッハの話になると長くなりそうです。CDの紹介に移りましょう。リュートという(ギターの前身と言って良いのでしょう)楽器の魅力がすべて詰まったCDです。ユングヘーネルの知的で暖かい演奏が非常に気に入っています。このCDの演奏では13弦の楽器を弾いているそうですが、恥ずかしながら実際の演奏は見たことがありません。一度ナマで聞いてみたいものです。2枚組ですがCD2は特に癒されます。
 BGMビクター BVCD-3004~05 コンラート・ユングヘーネル(リュート)