平成22年3月5日(金)午後2時より、木曽福島町の合同庁舎にて、上記の勉強会があり、講師として行って参りました。松本と木曽福島町は距離にして約50キロメートル、国道19号線利用で車で、約1時間ちょっとの山間の町です。この日は松本で最高気温が20℃というこの時期にしてはとんでもなく暖かい日でした。午後2時からの講話ですから、参加して頂く栄養士の方々も昼食後で、さぞ眠いことだろうなあと松本を出るときから思ってしまいました。実際はそんなこともなく30名の方々が興味深く僕の話を聞いて下さいました。木曽郡合同栄養士会会長の新井先生とは講話1時間半で質疑応答マックス2時間という打ち合わせだったのですが、なんと25分も話がオーバーしてしまいました。2時間には収まったもののぎりぎりの時間になってしまい申し訳なく思っています。ただ、聞いて下さる方の雰囲気でこちらも熱が入ってしまうこともあり、まさしくこの日がそうだったので、、、言い訳しておきます。暑いので上着を脱がせて頂きました。顕微鏡が今日も活躍してくれました。
事前の抄録は以下の通りです
生涯を通じて健康であること
 生涯を通じておいしく食べること
 
      
~口腔内の健康を維持増進していくことの重要性~
                  2010.3.5
                        松本市開業 杉山 貴 
 厚労省と日本歯科医師会が提唱してきた8020運動は平成元年より国民運動として定着してきてはいますが、80歳で20本の歯を残そうというこの運動の目標値には、未だとどいておりません。
 様々な食材を調理し食する喜びは、人にとってこの上ない喜びのひとつであることは言うまでもありません。健康な歯で食事が出来ることは幸せなことです。長野県の調査では平成16年のデータで80歳で残っている歯は9.68本です。
このデータは来年度、新たに実態調査が行われますので多分増えていると思いますが、8020を達成するためには何が必要なのでしょうか?
 ひとつの答えとして、第一に歯を失う疾患(むし歯・歯周病)についての理解が先ず必要と思うのです。この疾患の原因は明らかになっており(細菌)、従ってコントロール(予防)ができるのです。また、最近では歯周病と全身の病気の関係も分かってきました。本日は、新しいトピックも交え、歯・口腔のお話しをさせて頂きたいと思います。
1. 歯の数は何本?
2. 歯肉の正常と異常
3. むし歯・歯周病の原因は?
4. 「咬む」ことの効果~卑弥呼のはが良いぜ~
5. 歯周病と全身疾患
6. むし歯・歯周病の予防は?
7. 8020達成者と総医療費の関係、かかりつけ歯科医と寿命
8. 窒息、、朝起きていつ歯みがき?
9. 症例
10. 質疑・応答