6月は、歯の衛生週間があります。6月4日を中心に、歯、口腔の健康のためのイベントや健診が全国的に行われています。鎌田小学校でも校長先生が率先していろんなイベントを組んでくださいます。養護の小松先生も一生懸命頑張ってくれていて非常にありがたいです。
今月のほけん便りは、歯科特集でした。転載させて頂きます。テーマは
かみしめよう 生きる喜び 歯とともに
下の方に20の日の私の講話の宣伝もしてくださっています。
この中で、読みにくいので抜粋したいところがあります。
「おいしく食べられるということも健康のめやすになります。
生きることと食べることは切り離せないものであると思うのですが、歯がないと食べられないのですから「歯」と「生きる」と言うことも切り離せない関係のように思います。こんなに健康生活にかかわることなのにいろいろな健康診断や人間ドックなどの健診に歯科健診が含まれていないのが残念です。歯の健康ってなかなか意識されないですね。」

こういう文章を頂くのは非常にありがたいのですが、なぜ、歯科健診が成人の健診から外れていることを早急に是正しないのか。厚労省、日本歯科医師会の動きには疑問を感じないわけにはいきません。

この文章は小松先生がお書きになったと思うのですが、先生の子どもたち、家族への暖かく強いメッセージになっていると思います。感動します。先生の思いが良く分かります。感謝!
歯の汚れ調べ!まずは自分で知ること!から始めないと!!!
そして6月18日の学校便りです。「学校と家庭の連携で」という題で子どもたちの健康はまず家庭から、そして正しい食事からと訴えています。こうして学校は校長先生を中心に活性化していくのだと思います。
ありがたいことです。

講演内容抜粋は以下の通りです。
生涯を通じて健康であること   2009.6.20
 ~口腔内の健康を維持・増進していくことの重要性~
           松本市島立開業 鎌田小学校歯科校医 
                 杉山歯科医院  杉山貴
1,健康な口腔内、顎骨内の歯の成長(歯の成長は早期に顎の中で始まっています)
2,8020運動を知っていますか(80歳で20本の歯を残そうという運動です。現在8020達成者は約20%!予防中心の歯科にしないと達成は難しいです)
3、むし歯、歯周病=歯を失う2大疾患(病気)
  原因はなんでしょう?(歯垢=細菌なんですよ!細菌性の疾患ということはコントロール可能、つまり予防が可能な病気ということになります)
   実際に観察してみよう!(位相差顕微鏡で歯垢の中の動く細菌を見て頂きました)
4、虫歯になりやすい食べ方って?お口の中のpH(脱灰と再石灰化がお口の中で起こっているんですよ)
5、歯周病と全身との関係 
  高血圧、糖尿病(最近、歯周病が高血圧や糖尿病を直接増悪させるという論文がたくさん出てきています、まずは歯周病の治療から!ということになりますね)
  歯周病とメタボリックシンドローム(メタボも歯周病と大きく関与しています)
  誤嚥性肺炎(寝たきりの方の一番の死因は肺炎です。その原因は口腔内の細菌!なのです。
  寝たきり、介護が必要になってもお口の清潔は第一にされるべきでしょう)
5、噛む効果  ひみこのはがいいぜ
  No.147.のブログを参照ください!
6、食生活と顎の形、姿勢の変化 これでいいの?
  (食生活の変化によって顎を含め頭蓋骨は非常に早く形態的な変化を見ます。咬まなくなることでこんなに退化?してしまうなんて、と思わずにはいられません)
7、噛むってすばらしい!
8、たばこと口腔内、、、(親がたばこを吸うと子どもはむし歯や歯肉炎になりやすいというデータが示されました!No.164のブログを参照ください)
 たばこに関するブログは結構載せています。そちらもご参照を!
9、鎌田小学校での健康な口腔内をつくるための取り組み
 子ども8020推進員育成研修会の開催をします!対象5年生(6年生も歯肉炎予防対策します)
以上です!