2008年10月23日(木)長野県学校歯科保健大会が佐久鯉で有名な佐久市で開かれました。長野県歯科医師会の地域保健部員の私は、仕事と言う事もあるのですが,大会で発表される、その学校独自の取り組みを見聞きする事が楽しみで松本から高速で丁度100キロの距離の佐久平に行って参りました。長野県は,非常に広く(たしか北海道を除く県の中で2番めに大きな県です)今回佐久の街にはほとんど初めて訪れました。(ほとんどと言うのは通過はしたことがあるので、、)準備のために前夜から佐久に入りました。準備後は日学歯(日本学校歯科医会)の松島悌二会長、中田郁平副会長、講演を頂く明海大学学長、安井利一先生をお迎えして、懇親会を佐久の老舗「花月」にておこないました。(ちなみに花月は同じ地域保健部員、中村通先生のご実家です)なにはともあれ,鯉のフルコースに感激致しました。佐久は鯉で有名ですが鯉料理というものにはなじみが無く今回、お相伴するのも楽しみのひとつでしたが,期待以上のおいしさでとても幸せな時間を過ごすことが出来ました。お酒(日本酒)も勿論おいしく適量をはるかに超えたことを白状致します。
さて、本題に移りますが中佐都小学校で行われたこの大会ですが,歯科関係者、教職員を含めて全県から約400名が集まりました。開会式の様子です。

テーマは
「生涯にわたる健康的な生活を目指して、自ら進んで実践できる子供の育成」
   ~歯・口の健康つくりをとおして~
です。研究発表では子供たちが歯について学んだことをステージ上で立派に発表しました。
4年生でしたか,会場の我々に、歯科の専門家でも『うーん?」と考えさせる難しい問題を提示し出席者の感心を誘っておりました。

その後公開授業が行われ各学年に分かれて歯の授業が行われました。
1年:歯の王子様を守ろう
2年;前歯を上手に磨こう
3年:歯の博士になったボク・わたし
4年:かみかみパワーでつくろう よい歯
5年:歯にいいおやつを考えよう
6年:8020めざそうよ
PTA;歯に良いおやつ作り
みんな活発に元気に授業を受けていたのが印象的でした。先生方も準備大変だったろうなと思います。特に学校歯科医の甘利光治先生のご苦労はいかばかりかと拝察します。
昼食にはかむかむ弁当ということで特別なレシピでつくられた噛みごたえのあるお弁当を頂きました。
そして安井先生より
『歯・口の健康つくりから子供たちのへの支援を考える』と題して御講演、頂きました。
学童期は他律的健康つくりから自立的健康つくりへの非常に大切な時期であり,その時に健康に対する知識、心構え、を教えることが重要であることを楽しく講演して下さいました。噛むことの重要性は勿論,歯を通して訴えることのフィールドの広さ深さについても説明されました。
実際、口腔内は健康の教材にはうってつけの場所なのです。鏡があれば自分で観察することが出来るからです。そして,歯肉炎などはブラシすることによって早期の改善を自分で確かめることも出来ます。
こういう大会を通して,授業を受けた子供たちが生涯にわたって健康と仲良くなってくれるよう願わずにはいられません。