7月26日(土曜日)午後3時より,歯科医師会主催の学術講演会がありましたので,スタッフと一緒に参加しました。歯科医師会にはいろんな仕事がありますが,勉強会を開催するのも大切な仕事です。日進月歩で変化していく歯科医療の先端の情報を如何に早く取り入れるか?開業している我々にとっては非常に大切な事です。今回は
パンフレットにありますように高齢者と摂食嚥下について菊谷武先生(日本歯科大学口腔介護・リハビリテーションセンター長)米山武義先生(静岡県開業)の講演をお聴きしました。
高齢者や寝たきりの人の死因の第1位は肺炎です。かつてOsler(ウィリアム・オスラー1849~1919カナダの医学者。彼はたくさんの名言を残しています。『たいていの人は、剣によるよりも、飲みすぎ、食いすぎによって殺される』この時代にこの達観!まさに大医学者ですね!)は「肺炎は老人の友」と言う名言を残していますが、いまや寝たきり者の肺炎の多くが口腔内の細菌に起因している事は医療関係者の常識となって来ています。
そのためには口腔を生業とする我々歯科医療者が出来る事がいろいろとあります。

お2人の講演は「口から栄養を取る事の大切さ」(米山先生)そのための「科学的な評価を」(菊谷先生)していく事が必要ということを鼻腔内視鏡の映像、たくさんの事例を交えて説明して下さいました。私もたまに在宅の往診などをさせていただきますがとても参考になりました。口腔内の清潔化、口腔機能の活性化によるご高齢の方々の生活レベルの向上には,目を見張るものがあります。もっともっと真剣に取り組んで行くべき内容を示唆されました。