最近のオペラのプリマドンナには見目麗しいご婦人が増えてきています。それも映画スター並みの、、、、、このバルトリもそうですが,またご紹介したいゲオルギュー、カサロヴァ、アンナ・ネトレプコ,今年の夏、松本に来たオルガ・グリャーコワ、日本では、森麻季、、勿論,音楽は見た目で聴く訳ではありませんがやはり気にはなります。
まあそういう話はお酒を飲みながら、,という事にしておきましょう。
イタリア古典歌曲 ”Aria Antiche Italiane” は17~18世紀のイタリア語で書かれたオペラのアリア、ソロ・カンタータ、マドリガル等の中からアレッサンドロ・パリゾッティが抜き出して編曲した歌曲集であります。この歌曲集はイタリアのリコルディ社から全3巻で発売され声楽学習者にとって必須の教材として愛好され歌われています。私事になりますが,確かに声楽の基本はイタリアで!というのが道筋らしく未だにイタリア語以外の歌曲は歌わせてもらっていません。先生は「良いのよ,これで!」とおっしゃいますが、シューベルトなんかもほんとは歌ってみたいのです。がまだそこまで行っていないのでしょう。というより、歌曲を勉強する時のイタリア語というのが基本なので、しっかりイタリア語で練習すればあとは応用ということになるんだと思っています。
イタリア人であるバルトリのこの上ない極上の歌曲集であります。1966年生まれの彼女が1990~91年に録音していますので20歳代、若々しいメッゾ・ソプラノを聴かせてくれています。両親そろってオペラ歌手という環境で育ったバルトリは幼少からオペラハウスの中で育ちました。16歳でローマの聖チェチーリア音楽院に入学したバルトリはその後とんとん拍子にプリマへの道を歩んでいきます。
さて、このCD良く知られたイタリア歌曲が目白押しでして、作曲者をあげると
スカルラッティ SCARLATTI(1660~1725) ガンジス川に日は昇り他
ジョルダーニ JIORDANI(1743~1798) カロ・ミオ・ベン
ロッティ LOTTI (C.1667~1740)
チェスティ CESTI(1623~1669)
パイジェッロ PAISIELLO(1740~1816)
マルチェッロ MARCELLO(1686~1739)
カルダーラ CALDARA(1670~1736)
カッチーニ CACCINI(1545~1618)
ペルゴレージ PERGOLESI (1835~1913)
ヴィヴァルディ VIVALDI (1678~1741)
カリッシミ CARISSIMI(1605~1674)
とまあ,知っている人も居ますし知らない人も居ますが,まあ聞いてみて下さい。イタリア歌曲の懐の深さを知って,気持ちよくなること請け合いです。イタリアワイン、バローロなんかがおすすめですが少し重めの赤なんかでお楽しみいただければよろしいのではないでしょうか?
LONDON POCL-4283