16回目を迎えたサイトウキネンフェスティバルが 8月15日、ふれあいコンサートで開幕しました。写真は今年のプログラムです。毎年お盆の頃に開幕、そして9月1日の小澤総監督の誕生日を挟み、秋らしくなってきた初旬に閉幕、というスケジュールは第1回から変わりません。
 今年の目玉は、やはり3年ぶりに行われるオペラでしょう。演目はチャイコフスキー作曲「スペードの女王」です。非常に面白いオペラです。予習には、音源、映像等なかなか手に入らずやきもきしましたがなんとか全体像がつかめました。さて、松本のステージはそのどのサンプルよりも素晴らしいできとなっています。さすがは世界の小澤!です。オーケストラは言うまでもなく文句のつけようがありません。合唱に関しても東京オペラシンガーズが渾身の合唱を聴かせてくれます。とくに3幕の男声合唱は多分3幕だけに参加する歌手の方々がいる筈でその圧倒的な迫力は未だかつて聞いたことのないものです。イヤー素晴らしい!装置、舞台、衣装はメトロポリタン歌劇場との共同製作ということでまさしく豪華絢爛!文句なし!後はソリストですが主役のゲルマン役に現在はこの人の右に出る者のないテノールのウラディーミル・ガルージン、ゲルマンに人生を翻弄されるリーザに本当に奇麗で歌も素晴らしいソプラノ、オルガ・グリャーコワ!他一流のソリストたち!書いていくととてもじゃありませんが紙面が足りません。とにかく作品としても完成度が高く、よくできたオペラです。それをこのメンバーがやるのですから面白くない訳はありません。ぶっ飛びのステージです!!25分の休憩を2回はさんで3幕、約4時間のオペラの世界!長時間をまったく感じさせない見事な舞台です。本当にサイトウキネンに感謝!です。
その他、個人的に大好きな広中淳一先生指揮のオーケストラプログラムA
ハイドンNo.60交響曲「うかつ者」ラフマニノフ交響曲第2番
そして小澤総監督は、Bプロで、ベルリオーズの幻想交響曲
と来ればもう何も言うことはありません。
その他にも、ふれあいコンサート1,3、武満徹メモリアル等々のプログラムがひしめいています。
SKF(サイトウキネンフェスティバル)は松本の宝であり財産でもあります。
今年のSKFは9月9日のオーケストラBプログラム(オールフランスプログラム)にて無事終了しました。今年も様々な思い出を残して閉幕となりました。個人的には末娘のオペラへの参加もあり感慨深いシーズンだったと思います。
来年は再び、オペラが予定されています。ヤナーチェクの「利口な女狐の物語」楽しみです!!