2008年10月22日付けの朝日新聞に表題の記事が載りました。
ガン対策基本法が施行され国はがん死亡を20%減らす目標を掲げました。
このシリーズは患者がより良い医療を受ける為になにが必要なのかを毎月一回掲載する予定だそうです。
今回の特集の中で,大田洋二郎歯科医師は
1.頭頸部(頭と首)への放射線でムシ歯のリスクが上がる
2.口腔ケアはがん治療の成績向上につながる

 という事をおっしゃっています。大田先生は国立がんセンター中央病院を経て現在、静岡県立がんセンター歯科・口腔外科部長です。昨年、信州大学医学部歯科口腔外科が大田先生を講師としてお呼びした際に,私も講演をお聴きしました。仕事に対するほとばしる情熱を感じた講演会でした。非常に感銘を受けました。
記事の拡大です講演の中で、口腔ケアを日常の入院,治療の中に組み入れる事で患者さんのQOLは勿論、術後の成績が格段に向上するという事を大田先生はデータで示して下さいました。また、寝たきり老人の方の死因のトップは肺炎です。その原因菌は口腔内に存在します。まったく同じ事が言えるのですが,ほおっておけば不潔にならざるを得ない口腔の管理をする事も、その方の、真の意味での健康を守ってくれているといっても過言ではありません。