その2 「相手の身になって考えよう」

唐澤 るつ子

挿絵私は気が早いものですから、いつも朝一番の9時に受診をいたします。少々早く待合室に入った時、診察開始の直前、奥からこんな唱和の声が聞こえてきます。「相手の身になって考えよう」

これはもちろん、杉山歯科医院のモットーの一つです。よく会社で始業の前、 唱和しているのをテレビなどで見かけますが、医院でするのは、めったにないことではないでしょうか。

こういったことを形式的だとばかにする人がいますが、私はそうは思いません。 形式から、心情に入る場合だってあります。人間は、誰でも惰性に流されます。

毎朝、モットーを肝に銘じ、「よし、この心意気で」ということは、とても大切なことと思われます。

先生の医療に対するスタンスと思いますが、事実、スタッフの皆さんが常にそう接してくださることは、 嬉しいことです