フランス・ブリュッヘンの12枚組を示します。この12枚組は、私の非常に大切なCD集です。左上から右へ順に並んでいます。いつ買ったのか忘れましたが12枚組10.000円でした。お買い得だったのは間違いありません。
Vol.2を拡大してみました
ご覧のように、ジャケット1枚1枚が非常に奇麗な絵画で装丁されていてそれが12枚揃うというのもマニアにとっては嬉しいのです。録音は1960年代~70年代にかけて。ブリュッヘンが1934年生まれですから30~40歳代の一番テクニック的にも円熟している時の演奏が甦ります。さて,このフランス・ブリュッヘン(Frans Bruggen) さんですが、現在72歳になってしまっているのですね。不世出のリコーダー奏者として一世を風靡する活躍をした方です(過去形で良いと思います)デビュー初期には自身が「リコーダーのライオンのようだった」と述懐するように並外れた超絶技巧を駆使して演奏を聴かせました。やがて、歴史的なピリオド楽器(古楽器)と出会いそれから多くの古銘器を通じて作曲された時代の演奏,音楽のあり方を学んで「洞察の音楽家」と呼ばれるに至りました。その後ブリュッヘンはリコーダーを捨て,1981年同志を募って「18世紀オーケストラ」を組織して,自ら指揮者として活躍しています。「もう2度とリコーダーを吹くことはないだろう」と断言しているブリュッヘンですが、このCD集は,最盛期の彼の遺産としてだけではなく,リコーダー音楽の頂点を記録したまさに音楽の宝石と言っても良いと思える音源でありましょう。チェロ:アンナー・ビルスマ(1934~),そしてチェンバロは名匠グスタフ・レオンハルト(1928~)、ニコラウス・アーノンクール、サイトウキネンでもおなじみのワルター・フォン・ホイヴェほか豪華な顔合わせです!!ラインナップを紹介します。どれもこれもが輝いています。
1.テレマン(Georg Philipp TELAMANN 1681~1767) の作品集
2.イタリア特集(コレルリCORELLI1653~1713,バルサンティBARSANTI1690~1772他)
3.イギリス特集(バードBYRD1543~1623,モーリーMORLEY1557/58~1602他)
4.初期バロック集(フレスコバルディFERESCOBALDI1583~1643他)
5.後期バロック集(スカルラッティSCARLATTI1660~1725他)
6.フランス特集(デュパールDIEUPART1667~1740他)
7.フランス特集(ラヴィーヌLAVIGNE1700~1750,クープランCOUPERIN1668~1733他)
8.ヴィバルディ協奏曲集
9.ヘンデル特集(George Frideric HANDEL1685~1759)
10.テレマン作品集
11.バッハ作品集(Johann Sebastian BACH1685~1750)
12.ソナタ、協奏曲集(サンマルティーニSAMMARTINI1695~1750,ヘンデル、テレマン他)
おまけです.若かりし頃のブリュッヘンです。まさに「ライオン」?!